ナンブ漢方は漢方一筋三十年の実績から、地域では高い信頼を得ております。 真剣に、病気と取り組んでいこうという方は、ご相談下さい。

漢方薬について

女性の悩み 漢方で応援!

  • 生理不順
  • 生理痛
  • 頭痛・肩こり・冷え性
  • 不妊症
  • 更年期障害

女性は男性と違って毎月生理があり、さらに妊娠、出産、授乳などで血液を消耗しがちです。
その影響で漢方の言う「肝」(自律神経系)や「腎」(ホルモン系)の働きが乱れて体の血流量を調節する機能が亢進した停滞したりします。
生理不順、月経前症候群(イライラ、頭痛、めまい、肩こり、下痢・便秘)、冷え性、更年期障害など、女性特有の不定愁訴が起こってきます。また不妊症、生理痛や子宮筋腫・子宮内膜症などに悩まされることもままあります。
これらの症状・疾患を西洋医学で治療するのはなかなか難しい部分があります。そこでお薦めするのが漢方療法です。
漢方薬は長年の知識と経験から女性の特有の症状を元から改善するのを得意としています。体質や症状によって使用する漢方薬は違いますが、基本的には「調経」と言って、月経のリズム・血液の流れを正常にすることを中心に治療します。
今まで何をやっても良くならなかった方、どうしていいかわからず悩んでいる方、ぜひ一度漢方薬をお試しになってみてください。気になる症状は自然と改善していくでしょう。

1.生理不順・不正出血

生理不順とは生理周期・日数・経血量が正常範囲をはずれていることを指します。生理周期であれば28日~30日、日数で言えば5~7日間、量は1日にナプキン3~6枚程度が普通ですが、多少の誤差は正常範囲内です。
生理周期が24日以内だと短いと言えます。体質が陽盛な人、体液や血液を失ってオーバーヒートを起こした人、精神的ストレスで自律神経系が亢進してしまった人などは早くなりがちです。
また、「気」の不足の人も早くなることがあります。周期が短い人は量も多いことが頻繁にあります。
生理周期が39日以上になると遅れ気味といえます。冷え性・寒がりの人、顔色が優れず貧血気味の人、肥満の人などが周期延長になりやすく、遅れがちの人は量も少なめなことが多いです。
周期が一定しない人は、仕事が毎日忙しい人、精神的にストレスで自律神経系のバランスが乱れている人に多く、当然経血の量も不安定になりやすいです。
また、周期の途中で出血するタイプや生理がダラダラ10日以上続くタイプの人もいますが、それぞれのタイプにはそれぞれの漢方薬があり、3~4ヶ月の服用で改善していきます。
ただし生理が6ヶ月以上来ていない場合は時間を要します。

2.生理痛・子宮筋腫・内膜症

最近の若い女性は生理痛があるのが当たり前と思っている人が多いのですが、本当はないのが正常です。
痛む時期や痛み方によって原因が異なりますので治療法もそれによって変わってきます。生理前から痛むのは「気の滞り」か「冷えの停滞」が原因です。痛いときに下腹部を抑えると不快感があり、張るような、刺すような、絞られるような痛み方が特徴です。
血塊が降りることがよくあります。治療法は、「気」の廻りを良くしたり、悪い血液を除いたり、経絡を温めたりして、血液循環を良くして滞りを解消する治療法です。
一方、生理が始まってから痛むのは、体に必要な「気」や血液が不足して起こります。痛いときにさすったり温めたりすると少し楽になることが多いです。痛み方は重く、収縮するように、冷えるように、引き攣るようになどです。
治療法は、不足している「気」や血液、熱量や潤いを補うことで子宮の環境を整え血液循環を正常化して痛みを和らげます。
子宮筋腫・内膜症は、「気」不足もしくは血液不足の人が「冷え」を腹腔内に侵入させたことで血液循環が滞り、悪い血液が停滞したために起こります。
強い痛みとともに「しこり」があったり「出血」があったりします。
治療法は、「気」や血液を補いながら、経絡を温めて、悪い血液を除き、血液循環を良くする方法です。生理痛も子宮筋腫・内膜症も漢方薬で充分改善できます。痛み止めのお薬に頼ることを減らしていって元から治していきましょう。

3.頭痛・めまい・肩こり・冷え性

女性のほとんどの方は冷え性です。それは毎月生理があることと関係しています。血液を失うことは、体を温める、体の末端まで「気」や血液を届けることが弱くなります。
したがって女性は生理前や生理の後に頭痛がしたり、肩が凝ったり、めまいがしたりしやすいのです。
それと最近の女性は仕事に追われて自律神経の交感神経を緊張させて血管を収縮させる、お腹を冷やす飲食を口にすることで体の陽気を傷つけることが非常に増えています。こうしたことも冷え性や頭痛・めまい・肩こりを増やす一因になっています。
治療法は、不足している「気」や熱量・血液を増やすことで全身に「気」と血液栄養が届くようにしてあげる方法と、胃腸機能を元気にしながら自律神経の流れが円滑になるようにしてあげる方法とあります。
この辺のところは漢方薬が得意とするところです。
また生活の中では、お腹を冷やす飲食を控えて温かい食事を心がける、リラックスできる時間を持つ、ウォーキングなどで体を動かすなども大切です。

4.不妊症

不妊の原因は女性にある場合と男性にある場合とあります。
女性に多い原因は、

  • ①体質的な熱エネルギー不足によるホルモン系の虚弱
  • ②精神的ストレスによる間脳視床下部の緊張や自律神経系の乱れ
  • ③腹腔内の血液循環不良

があります。
高度生殖医療による体外受精や顕微受精は子宝に恵まれないご夫婦にとっては期待を感じさせるものですが、やはり最終的には良い卵子を育むのも、受精卵が着床するのも、健康に受精卵を育てるのも、いかに妊娠体質を作るかにかかっています。
漢方療法では上記の3つの原因に対して、それぞれ優れた効果のあるものが用意されています。
鹿の幼角などの動物生薬は卵胞の育ちをしっかりサポートしますし、自律神経系のバランスを整える漢方薬もあり、活血作用のある漢方薬は腹腔内の血液循環を良くして卵巣や子宮の環境を整え豊かにしてくれます。
男性不妊の原因としては、造精能力不足、精子運動能力低下、精管通過障害などがありますが、これらも漢方薬でかなり改善することができます。

5.更年期障害

女性は49歳前後で閉経を迎えますが、その前後に様々な不快な症状が現れることがあります。
イライラ、のぼせ、ホットフラッシュ、めまい、耳鳴り、高血圧、寝汗、不眠、動悸、頻尿、尿漏れ、腰痛、倦怠感、うつ、骨粗しょう症など人によって様々です。これらは女性ホルモンの急激な減少により一時的に体の機能のバランスが取れなくなるためです。
漢方療法では、それぞれの症状や体質に応じて適切な治療法があります。どうぞお気軽にご相談ください。
きっと晴れやかな気分を取り戻せることができるでしょう。

「気」とは
人体内にあって活動的に流動運行し、全身の内臓・骨・筋肉・皮膚などを温め、潤し、栄養する作用を持ちます。
また、外邪(環境の過剰の変化や細菌・ウィルスなど)から、肉体を守る機能も持っています。

メンタル疾患 漢方で応援!

  • ゆううつ・不安感
  • 不眠・動悸
  • パニック障害

現代社会はストレス社会、私たちの周りには色々なストレスが存在し、その影響が過度になると精神的なものから肉体的なものまで様々な症状が現れます。
ゆううつ感、不安感、倦怠感など取り留めのないものから、動悸・乗り物に乗れない・不眠・咳(セキ)や痛み・皮膚病などの具体的な身体症状など、どうしてよいか不安になることがままあります。
病院に行くと安定剤や催眠・鎮静剤などが出されて一時的に多少症状は和らぎますが、本質的な改善にはなかなか至らず、かえって薬の副作用でふらついたりすることも多いようです。
こういうときは漢方療法が有効です。人はそれぞれ体質を持っていて、ストレスに強い人と弱い人、神経や精神の栄養に余裕がある人とない人など様々です。漢方療法ではその人の体質に合わせて、胃腸の調子を整えて神経や精神の栄養を補って充実させたり、緊張をほぐして自律神経機能の廻りを良くしてあげたりして、やさしく無理のない形で精神・神経を安定させます。
つまり、安心して飲むことができますし、元からの改善につながります。

ゆううつ感・不安感・胃やのどがつかえた感じ

体質的に気虚・陽虚(体のエネルギー不足)の人が、精神的ストレスを強く受けると、気の運行がのびやかでない状態に陥ります。
その影響は、水分や食物の停滞に繋がって、最終的には血液循環の悪化へ繋がってしまいます。

漢方薬でのタイプ別治療法
①気うつタイプ
強い抑うつ感とともに、やる気が失せるタイプです。何をやっても面白くなく、ため息ばかり出ます。治療法は「疏肝理気」です。
②気滞と痰飲タイプ
胃や喉が痞えるタイプです。吐き気がしたり、喉に異物が痞えた感じがします。治療法は「理気化痰」です。
③疲れと気滞
普段から疲れやすく気の不足により気の流れが停滞してしまうタイプです。治療法は「益気疏肝」です。
④血液不足と気滞
女性や元々貧血気味の人が精神的ストレスを受けると肝ののびやかさを失いゆううつ感とともに生理が遅れたりします。治療法は「疏肝補血」です。
⑤肥満と気滞
もともと肥満タイプの人が精神的ストレスを受けたために自律神経系の流れが悪くなってしまうタイプです。治療法は「疏肝運脾」です。
⑥臓躁
すぐ泣いて、何かに取りつかれたようになり、感情のコントロールができなくなります。治療法は「養心安神」です。

不眠・動悸・不安感

地震などの強いストレスを受けると「心」(精神・意識・思考などを司る大脳と心臓)に影響が及び、驚きやすい、不安感、不眠などの症状が出やすくなります。また、年齢を重ねると、「腎」の栄養が不足してくるために、「心」の安定をさせることができなくなり、不眠になることがよくあります。

漢方薬でのタイプ別治療法
①心気虚
疲れやすく、少し動くと動悸や息切れがして元気がないタイプ。治療法は「補益心気」です。
②心血虚
顔色がすぐれず、夜静かにしていても動悸がして、怖い夢を見やすいタイプ。治療法は「温通心陽」です。
③心陰虚
やせ型で、手足がほてりやすく、口が渇き、なかなか寝付けないタイプ。治療法は「滋陰安神」です。
④心火旺
顔色が赤く、イライラしやすく、便秘しやすいタイプ。治療法は「清心瀉火」です。
⑤水気凌心
めまい、ふらつき、動悸が起きやすく、胃でポチャポチャ水浸音がして、水分代謝が悪いタイプ。治療法は「温陽利水」です。

パニック障害

パニック障害とは?

不安障害の一種で、繰り返し起こり頭を離れない病的な不安で日常生活に支障をきたすようになります。たとえば、突然動悸がして胸を締め付けられ、呼吸困難になり気が変になるのではないか、このまま死ぬのではないかという強い不安に襲われます。
したがって、またその場所に行ったら発作が起きるのではないか、もし逃げ場のない場所で発作が起こったら助からないのではないか、などの恐怖心があり、そのため、人混み、電車、エレベーター、高速道路などを避けようとします。ひどい時は一人で外出できなくなります。

現代医学の考え方と治療法

危険が迫ってきたときに脳内から発せられる神経伝達物質のノルアドレナリンの過剰分泌やそれを抑える働きのあるセロトニンが不足したり受容体が鈍くなっているという説があります。病院での薬物療法では、抗うつ薬、抗不安薬などが使用されますが、決定的な治療法は確立されていません。

漢方の考え方と治療法

驚きやすく、些細なことでもビクビクしたりおどおどして不安な状態を「心胆気虚」と言います。この場合は「心」の気を補い「胆」の不安を図ります。
またイライラ怒りっぽく気分が不安定な状態を「肝欝血虚」と言います。この場合は「肝」の血を補い、自律神経系の安定を図ります。
その他に、貧血気味で胃腸が弱く、疲れやすかったり動悸がしたりする状態を「心脾両虚」と言います。
この場合は、胃腸に元気を付けて良い血液を補うことで精神・神経を安定させます。つまり、その方の体質と症状に合わせて治療をしていけば、体質が改善されて行きますので気になる症状は自然と消えていきます。どうぞお気軽にご来店ください。